ここのところ透明水彩で色遊びをすることが多くなり、水筆の使い心地を比べてみました。
水筆はもともと呉竹のものを持っていて、それほど使用頻度は高くないものの、いざ使い始めると毎回以下の点が気になっていました。
- 水の補充方法
- 水が入っている部分を押す感触
- 水量の調節
- 水の出方
それとネットを見ていると、海外ではぺんてるを使っている人が圧倒的に多い印象だったため、ぺんてる製が気になり、買ってみました。
まずは水の補充方法について。呉竹のほうはスポイトのような要領でバケツなどから吸い上げます。水道からの流水を吸ったりもできます。何回か押しながら水を補充します。
一方、ぺんてるのほうは口が広いので、下のような水差しからでも容易に補充することができます。これが自分にはとても便利。
次に、水タンクの部分を押す感触。私には呉竹のほうが力を必要とする気がします。形状の違いなのか、ぺんてるのほうが押しやすい(=余計な力がいらない)と感じます。
水分量の調節については、ぺんてるのほうが少しだけ、微調整がしやすいように感じました。押す力が少ない分、楽だと感じるのかな?また、今回試した2本のぺんてる水筆、中サイズとスリムタイプとでは、スリムタイプのほうが毛の根元からじわーっと水が出てくる感じで、調整がしやすいです。ネットではぺんてるのほうがぼたっと大量に水が出てしまう、みたいなレビューが多いように見受けられますが、私はぺんてるのほうが少しずつ出てくるように感じました。
毛の長さを比べてみるとぺんてるのほうが呉竹よりも少し長いです。一本一本の毛は呉竹のほうが細く、そのぶん毛量が多いように見えます。そのせいなのか、水の含みも若干、呉竹のほうがいいように思います。
肝心の書き心地はというと、どちらも穂先のまとまりは良く、それほど差は感じません。ぺんてるのほうが、少しだけ腰が強いかな~という感触?
個人的には、ぺんてるのほうが出番が増えそうです。また何か気づいたことがあったら書いてみたいと思います。