グロリオサ柄とうさぎ柄のデザインプロセス

少し前に制作したパターンデザインの制作過程になります。どちらもSpoonflowerのDesign Challengeに応募するために作った柄で、毎度のことながら、締め切りぎりぎりで作業したため、どちらも大急ぎでデザインしました。。。

まずはGlory Lilyという花柄デザイン。日本語だと、グロリオサという名前だそうです。今回のお題は「Poisonous Plants」。毒性のある植物、ということで、ネットでいろいろ探して、見た目が派手そうな、こちらの植物にしました。

グロリオサのラフスケッチ
ラフスケッチ

グロリオサのモチーフ/素材作り
モチーフ作り

そしてこちらが完成したデザイン。シルエットを使ったシンプルな柄なので、単調になりすぎないよう、リネン生地のようなテクスチャを追加してみました。色は渋めに、クッションカバーなどにも合いそうなパターンになりました。

グロリオサのパターンデザイン
完成したグロリオサ柄のデザイン

二つ目のデザインのお題は「Year of the Rabbit」。中国の春節、旧正月で、太陰暦(中国暦)の正月を祝うということで、今年の干支(中国での使い方と日本での使い方の違いがあるのか、よくわかりませんが)である「うさぎ」がテーマです。

初めは中国のお祝いのイメージを前面に出そうと考えていたのですが、途中で時間切れの心配が出てきて、急遽、もっとシンプルな方向でいこうと決めました。私の中で、「つまづいたり焦ったりしたら、とりあえずひとつのモチーフを繰り返し配置してみる」というルール(?)があります。これは、なかなか方向性が決まらないままあれこれ考えているよりも、とりあえず形(=パターン)にしよう、という意図があって決めています。いちど形になると、他にもアイディアが湧いてくるものです。

(きゅうしょうがつ、英: Lunar New Year、Chinese New Year、Spring Festival)は、

うさぎ柄制作のためのアイディアスケッチ
いろんなラフスケッチをしてみるも…

デザイン制作中の机の上
いろんなテクスチャの線を試してみる

最後にはシンプルなうさぎを、色を変えて並べてみて、後ろに飾り的な手描きのモチーフを散りばめ、こちらでもリネンのテクスチャを付けてみました。

うさぎ柄のパターンデザイン
完成したうさぎのデザイン

どちらも慌てて作ったのですが(反省)、前もって決めておいた前述のルールのほかに、使用する色もある程度決めてあります。好きな色、主にミッドセンチュリーデザインのレトロな配色なのですが、これが手元にあることで、あまり悩み過ぎずに色を指定していくことができます。

ともあれ、今回もなんとかエントリーの締め切りに間に合わせることができて安心しました。